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マナくんちの部屋へようこそ!このページでは、文章書きが大好きなマナくんの日常や思いを綴っています。脳性まひという障害を持ちながらも、前向きな姿勢で毎日を過ごすマナくんの世界をご紹介します。 ここでは、マナくんの暮らしの原稿や心温まるコラム、思い出のスナップ写真などを通じて、障害を持ちながらも希望を持って生きる姿勢を感じていただけます。また、介護職員やヘルパーの助けを借りながら、電動車いすでの散歩やパソコンを使ったホームページ作成など、マナくんの日々の活動についても触れています。 食べ物好きのマナくんは、特にラーメンやうどん、握り寿司といった料理に目がありません。長野県喬木村を拠点に、不自由さのないマイナス面をプラスに変える生き方を実践しています。文章を書くことを通じて、自身の経験や思いを多くの人と共有することで、読者の皆様に勇気や希望を与えることができれば幸いです。(AIによる紹介文)


 子ども本を読まないのに なぜ書けるの? 子ども

 2026年2月

人前で話をするケースでは、緊張して身体が硬くなりがち・・・。その度合いは人さまざまだといってよいし、慣れがあるなら心の動きを見られず話せる、またそれもよし。家族団らんでのコミュニケーションからスタートを切り、学習と合わせクラスでの話し合い、意見発表などを学校現場で経験していく。さらに活躍の場を社会に移すことで、人前で話す機会が多くなるものと思う。脳性まひ後遺症がつきものと認めている私は、誰と話をするときでもはじめは身を構えてしまう。「言葉が分かりにくいから、聞き取れるように話ができたらいいな」。そう思うと余計に意識してしまい、どもり(吃音・きつおん)を繰り返すようになる。そして、言いやすい一言が飛び出す。「どうも、どうも」。これまたNHKのマスコットキャラクター・ど~もくんに、こちらが好かれているのか。だが、その逆はおしゃべり信じ難い。1日4回合計4名のヘルパー(訪問介護)さんに向き合いながら、感謝と反省の言葉を発した。「どうもありがとう。どうもすみません」。毎日の暮らしでよく使う、私の台詞一句となっている。ありふれた接触から信頼が築かれているのは確かだろう。一方で私の言語障害が、プラス面へと向くチャンスを見つけていけたら素晴らしい。


学び舎を離れてしばらくは、人前で話すことは少なかった。30代前半、できることをやろうとの思いで、適度分厚い一冊がお見えする。内容は人生半生記。「自叙伝の出版がきっかけで、このさきは講演の話が舞い込んでくるぞ」。出版祝の折、目の上の方からいただいた激励だった。当然ながらの自費出版では、頭を下げて買ってもらう形で先行せねばならかったが、講演話の期待感も心の隅にはあっただろう。社会福祉協議会が拙著の推薦団体になっていたこともあり、人前一声で400人の大衆という光景に出会う。「一般の人を本対象にした『障害』への意識調査を行いました。理解は浸透していますが、より深い触れ合いが必要だと、集計結果から分かりました」。個人活動ではじめた住民アンケートをもとに、複数の発言者に交じって聞こえにくさのある声で話し出す。質疑応答の際も冷や汗をかきながら、息詰まるような雰囲気に圧倒される。緊張続きは隠せなかったし、またそれ以上で参集各位からは『先生』と呼ばれ、部分的に連想をすると『浦島太郎』のようになりきっていた。帰宅したら爺さんにはならなくても、すぐに横になり眠りにつく(第19回長野県ボランティア研究集会・シンポジウム・1995年)。スケールの高い人前体験が功をして、以降しばらくは県南部地域の社会福祉協議会から、各々のお誘いコールが届く。


「今度、卒業旅行で喬木村へ行きます。クラスのみんなで電車に乗り、宮脇さんのお宅に行く前に、いちご狩りをして椋鳩十記念館へも立ち寄りたいと思います」。小学校6年生一クラスから、想像もしなかった内容での手紙が私に送られてくる。この年の7カ月ほど前となる梅雨のある日、全校による講演会で子どもたちを見渡す。事前準備の『お話テキスト』は、私に会う前にクラスごと読んでもらう形をとっていたものの、学年の違いが理解度を左右するかもしれなかった。それが自然だと思う。全校講演会企画担当をされた先生から勧められて講演後、6年生一クラスの中に入り、みんなと一緒に給食を舌鼓する。養護学校卒業以来、頬張ることもなかった給食の味はよかったし、小学生に囲まれて食べる食事はまた格別だった。子どもたちの視線を気にしながら、いつもの姿勢と動きを披露しいちごて飲食中の私・・・。その風景をはじめて見る周りの眼(まなこ)には、どんなように映ったのだろうか。ここまでの話とはならず別れたのちも、子どもたちと手紙のやりとりから交流が続く。お互いをもっと知り合いたい、身近なとらえ方ができる、ともに親睦を深める場所がつくられたと感じた。


3月上旬、予定到着駅内で子どもたちに会えるのを待つ。立ち寄りコースを徒歩で回ると分かっていたので、前もって村役場へお願いをし、この日だけマイクロバス1台プラス運転手さんを配置する約束で、卒業旅行の彼らに自分の気持ちを表す。「食べ放題のいちご狩りを『俺、100粒ペロリと平らげたよ』。『椋鳩十先生が生まれ育ったとこなんだね。すごいなぁ』」。一人ひとり村に訪れた思いや感想を、お昼近くの訪問となったわが家で語ってもらう。両親も考えた。「お座敷間と客間を合わせると広さは20畳だから、子どもたちにゆっくりしていってもらいなさい」。珍しい集団訪問は、私たち一家族にとっても心の通う場面となる。触れ合い、交流の底力を発揮したもう一人は、講演会担当兼6年クラス担任の先生に違いない。帰り間際にみんなが呼ぶ。その声に反応して家の庭に飛び出す。一クラスが整列す天使る光景の中で、フォークソングがこだました。「♫ いま 私の願いごとが叶うならば 翼がほしい・・・」。メロディと歌詞に覚えがあったので、歌の途中から一緒に声を響かせる。「『翼をください』の歌を宮脇さんが知っていたとはびっくりです。私たちに合わせて歌ってくれて最高でした(伊那市立美篶小学校・講演会・1998年)」。ラストに至るまで互いに好都合に恵まれ、多くの思い出を残せてよかったとつくづく思う。


ときは過ぎ去り、自分の身体は動きが鈍くなって、ひところは寝たきり状態。したがって人前で話すことは無理で、可能だとするなら生まれ変わり者になればよいという考えでいた。絶望を打ち消す一矢となったのは、元気なころ作成したデジタルデータ(文書)を再び読み、受け止めが前向きへと変わった。「寝たきりだったら、ありのままの姿で行こう。ベッドごと出向き『出前交流』でよし」。偶然、長野県地域人権ネットの存在を思い出す。すでに更新時期が2年前だったため半端あきらめ顔で、メールにて関係機ベッド関へ問い合わせをしてみた。事情説明を書き知ってもらったうえで、どうにか再登録となる。「地域ぐるみの人権教育を推進することを目的とし、民間団体やNPO組織と行政、教育機関が連携し合っていく(ネットより部分抜粋)」。登録済み地域人権ネットの趣旨は、人権課題への啓発活動を行うシステムである。絞っていくと、教育現場などで当事者と触れ合い、問題解消へのチャンスを得ることだと思う。今年に入り、地域人権ネット担当スタッフさんの訪問があり、再登録後ではいままでよりも具体的な話ができた。1時間足らずの会話は人々との交流場面が頭から浮かび上がり、担当スタッフさんに向けて講演写真アルバムを開き見てもらうような錯覚を起こす。また違う角度からの表現となるなら、伝えられた話の内容よりか、自分の目の奥は交流現場再現に等しかった。


村内の小規模小学校との交流では、全校の交流からスタートし、あとに数回と分けて一クラスで情報交換を重ねる。打ち合わせで訪れた教頭先生は、テーブルに出した漬物がお気に入りとなり、つくり人の母との話にも弾む。こんな前話もあって、何回か母も同伴で子どもたちと交流を楽しむ結果に・・・。「リラックマファンだという宮脇さホットケーキんと一緒に、リラックマが好きなホットケーキを食べましょう」。調理実習室に集まり、先生方による手づくり蜜かけホットケーキをみんなで堪能する。そのありさまがファミリー交流会みたいな気がした。会う回数により触れ合い効果は期待が持てそうに思う。10年弱の歳月を経て、そこで会った一児童はいま介護施設で働く。私の記憶をたどると、ほかの類似例は隣村小学校でも確認済みだ。


視線を担当スタッフさんと合わせ、さらに語気を強めた。「現在私は、介護保険サビースを利用しています。デイサービスは1名、お泊りショートに2名の介護職員さんは、学校交流で出会った当時の子どもたちなのです。それがたまたまだとしても、彼らが福祉の現場に携わり、必要に応男の子じてケアを受けられる現実を、とてもうれしく思っています」。一つのたとえで、自分が教諭、教え子から世話になるとしたら、もっと刺激を感じることもある。けれども、そうは多くはないと思う、お互いを支えあう体験ができる環境に恵まれ、ただただ感謝。残されている時間内で1カ所でも構わない・・・、みんな一緒に暮らししている事実を、子どもたちに伝える義務が私にはある。

2026/02/14

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